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海外送金手数料はいくら?各行の手数料比較と仕組みを解説!
海外手数料にかかる費用は以下の通りです。
(送金額×為替手数料)+送金手数料+海外中継銀行手数料+リフティングチャージ
送金手数料は純粋に送金にかかる手数料です。簡単に言えば振込手数料になります。
海外中継銀行手数料とは別名コルレス銀行手数料ともいいます。SWIFTを使った海外送金の場合、国内のA銀行から海外のB銀行へ送金する際に、間にC銀行やD銀行が入るケースがあり、その仲介手数料のようなものです。まず海外中継銀行手数料は送金人負担か受取人負担を選ぶことができますが、銀行によっては受取人負担しか選べない場合もあります。
また送金先の銀行によって手数料が異なるため、一概に手数料が決まっていないのが実事情です。
またリフティングチャージ(円為替取扱手数料)は通貨の両替を伴わない場合に発生する手数料のこといいます。例えば日本の銀行からアメリカの銀行へ海外送金したとして、受取人も円で受け取る場合に発生します。
基本的には、海外中継銀行手数料を受取人負担にし、受取通貨を円にしない限り、海外送金にかかる費用は(送金額×為替手数料)+送金手数料ということになります。
各行の海外送金手数料一覧
送金方法 | 送金手数料 |
海外中継銀行手数料
|
リフティングチャージ | |
三菱UFJ銀行 | 店頭窓口 | 7,500円 | 送金人負担の場合 3,000円 |
2,500円 |
三菱UFJダイレクト | 3,000円 | |||
三井住友銀行 | 店頭窓口 | 7,500円 | 送金人負担の場合 2,500円 |
お取引金額の1/20%(0.05%)(最低2,500円、または25米ドル) |
SMBCダイレクト | 3,500円 | |||
みずほ銀行 | 店頭窓口 | 8,500円 | 送金人負担の場合 2,500円 |
– |
楽天銀行 | インターネット | 750円 | 1,000円 | 3,000円 |
新生銀行 | インターネット | 2,000円 | 不明 | 送金額の0.1%(最低1,500円)の円為替手数料がかかります。 |
ゆうちょ銀行 | 窓口 | 7,500円 | 不明 | 不明 |
ゆうちょダイレクト | 3,000円 | 不明 | 不明 | |
プレスティア | 窓口 | 7,000円 ※プレスティアゴールドは無料 |
不明 | 不明 |
インターネット バンキング |
3,500円 ※プレスティアゴールドは無料 |
不明 | 不明 | |
ソニー銀行 | インターネット | 3,000円 | 3,000円 | 不明 |
住信SBIネット銀行 | インターネット | 3,000円 | 不明 | 不明 |
Western Union | 取扱店からの送金 | 990円~9,000円 | – | – |
SBIレミット | インターネット | 460円~5,980円 | – | – |
Wise | インターネット | 不明 | 0円 | – |
Revolut | インターネット | 0%-0.5% | 手数料請求の場合あり | – |
送金手数料に目が行きがちですが、重要なのはレートを踏まえたトータルの費用といえます。しかし為替レートはこの瞬間も変動しているため、比較が難しいので同じタイミングで海外送金した場合のトータル費用を比較してみました。
ドル、バーツ、元を実際に送金した場合の比較
米ドル、タイバーツ、中国元で実際に送金した場合の手数料を含めた送金必要額を算出してみました。
3,000米ドルを送金した場合(2022年4月26日9:50) | ||||
送金元 | 楽天銀行 | SBIレミット | Western Union | WISE |
手数料 | 750円 | 1,980円 | 1,490円 | 2,360円 |
ドルレート | 1$=129.75円 | 1$=129.60円 | 1$=128.20円 | 1$=127.605円 |
送金必要額 | 390,000円 | 390,767円 | 387,552円 | 385,175円 |
$3,000(約40万円弱)を送金した場合、手数料はWiseが最も高いのですが、レートがかなり低いため送金必要額は逆に最も安くなっています。
30,000タイバーツを送金した場合(2022年4月26日9:55) | ||||
楽天銀行 | SBIレミット | Western Union | WISE | |
手数料 | 750円 | 1,480円 | 600円 | 916円 |
バーツレート | 1THB=3.89円 | 1THB=3.88円 | 1THB=3.78円 | 1THB=3.74円 |
送金必要額 | 117,450円 | 118,000円 | 114,052円 | 113,315円 |
次に30,000バーツ(約10万円)を送金した場合も算出してみました。Western Unionが手数料は最安ですが、やはりWiseのレートが優れているため、送金必要額はWiseが最も安い結果となりました。
1,000中国元を送金した場合(2022年4月26日10:00) | ||||
送金元 | 楽天銀行 | SBIレミット | Western Union | WISE |
手数料 | 750円 | 460円 | 490円 | 365円 |
元レート | 20.43円 | 19.81円 | 19.68円 | 19.437円 |
送金必要額 | 21,180円 | 20,276円 | 20,190円 | 19,802円 |
最後に1,000中国元(約2万円)と少額送金した場合の結果です。
少額送金の場合、手数料が一律だと比率が上がり割高となりますが、Wiseは送金額に対してのパーセンテージの手数料のため、手数料自体も最も安い結果となりました。
ご覧の通り、手数料だけで海外送金してしまうと結果割高となってしまうことになるため、レートを踏まえて選ぶ必要があります。