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[不定期更新]為替レポート(2022.1.15)

為替レポート(2022.1.15)

今週は円買いの1週間となりました。

主要両替通貨の対円レートの週足はタイバーツを除き陰線。また一部通貨では先週の上昇分を打ち消す包み足と呼ばれる陰線で終えてします。

一般的に高値圏での包み足は相場の転換を示唆すると言われ、年末から続いていた円売りの流れは一旦終わったと考えられます。

ただし、長期視点では円売りの大きな流れは変わっていないと考えており、円買いの流れは一時的と思われます。

米ドル

米ドル:円(USDJPY)は1月4日に116.350辺りまで上昇しましたが、その後売りが加速し、以後8営業日中陽線が出現したのは1営業日のみのドル売り円買いの流れです。

しかし14日(金)のNY時間では引けにかけて買い戻しも入り、日足では「ピンバー」と呼ばれる大きな下髭が出現しています。恐らくこれまで上昇の起点となってきた日足75EMAでショート勢の利益確定や新規の買いが入ってきたものと思われます。

このまま75EMAを起点に再度上昇の流れも考えられますが、日足レベルでは「エクスパンディング・トライアングル」と呼ばれるチャートパターンの可能性もあります。

為替レポート(米ドル:円)
仮にエクスパンディング・トライアングルであれば下値は1ドル112円辺り。111.700-112.200辺りが底値になる可能性があります。しかし、この値を割ってくると長期でも下降トレンドとなり、さらにレートを深堀りする可能性もあります。

冒頭の通り、長期視点では円売り。さらに対ドルに関してはアメリカの利上げによる日米金利差の影響を受けるため米ドル:円(USDJPY)は今後も上昇するものと考えています。

よって上記仮説を元に111-113円台はドルの絶好の仕込み(両替)時かもしれません。

タイバーツ

主要両替通貨の対円レートの週足が総じて陰線で終わった中で唯一陽線だったのがタイバーツです。

1月5日に1バーツ3.5円まで上昇したのちに3.42円まで下落、再度上昇しますが3.46円まで。その後、前回の下落を止めた3.42円にさしかかり、買いが入ったことで金曜日も陽線のピンバーで引けています。

タイバーツは3.23~3.28辺りにサポート帯が存在していますが、上値も切り下げており日足レベルでは三角保ちあいとなっています。

為替レポート(タイバーツ)
三角保ちあいは抜けるまで、上か下どちらに抜けるかわかりません。個人的には下が固められており、実需筋の買いも入りやすい上、ファンダメンタル的にも貿易黒字が続いており外国資本が流入しやすい環境等を踏まえると上抜けの可能性が高いと考えています。

よってタイバーツの仕込み(両替)時は水色の切り下げラインから下にいる間は落ちたら仕込むぐらいが良いかもしれません。

当レポートは一般的な情報提供のみを目的として作成されたものであり、管理人独自の視点となっております。その正確性、適時性、適切性又は完全性を表明又は保証するものではなく、当資料の利用等に関して生じうるいかなる損害についても責任を負いません。
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